導入
AWS SAA(SAA-C03)対策で使われる Udemy 講座は、動画中心の総合型(受講時間 20〜52 時間)と問題演習中心の模擬試験型(240〜660 問)に大別されます。総合型 2 本+模試型 3 本の主要 5 本を挙げると、受講時間は 2.5 倍、問題数は 3 倍近い差があり、選択を誤ると SAA-C02(旧試験)向けの古い講座を掴んで EventBridge・Global Accelerator・EFS 等の新出題が丸ごと抜ける事故も起きます。
本記事では、SAA-C03 対応の Udemy 講座 5 本を受講時間・カリキュラム網羅性・受講者評価・最終更新日の 4 軸で比較整理し、目的別 4 パターンで組み合わせを提示します。実体験レビューではなく公開情報+受講者評価に基づくキュレーション記事です。学習全体の進め方は AWS SAA 合格に必要な勉強時間と学習手順 を参照ください。
この記事の結論早見
- 日本語で完結・費用対効果を最優先 → 中村祐太(21時間)+ Shingo Shibata 模試(395問)/パターン C
- Udemy 1 講師セットで完走したい → Shingo Shibata「これだけでOK!」+同講師模試/パターン A
- 参考書を主軸に置き Udemy は模試のみ → Shingo Shibata 模試(395問)単体/パターン B
- 演習量を極限まで積む → 総合型+模試 3 本の 4 本体制/パターン D
迷ったら「日本語で完結・費用対効果」パターンが多くの人にとって現実的です。
Udemy 講座選びの4つの判断軸
Udemy 講座を評価するとき、公開情報から確認できる客観指標は次の 4 つに集約できます。SAA は CLF よりも実装レベルの深掘りが求められるため、「講義密度」と「模擬試験の演習量」の重要度が特に高いのが特徴です。
1. カリキュラム網羅性(SAA-C03 対応か)
SAA は 2022 年 8 月末に SAA-C02 から SAA-C03 に改定されました。SAA-C03 では試験範囲が「セキュアなアーキテクチャの設計/弾力性に優れたアーキテクチャの設計/高パフォーマンスなアーキテクチャの設計/コストを最適化したアーキテクチャの設計」の 4 分野に整理され、EventBridge・Global Accelerator・EFS などの新サービスが追加されています。講座タイトルに「SAA-C03 対応」と明記されているか、シラバスが 4 分野をカバーしているかを最初に確認してください。
2. 受講時間または問題数
Udemy SAA 講座は大きく 2 タイプに分かれます。動画中心の総合型(受講時間 20〜52 時間、講義+ハンズオンで概念と実装を体系的に学ぶ)と、問題演習中心の模擬試験型(問題数 240〜660 問、本番形式で演習する)です。SAA は CLF より試験難度が高いため、総合型+模擬試験型の 2 本体制がほぼ必須。片方だけで合格を狙うのは効率が悪くなります。
3. 受講者評価とレビュー数
Udemy の星評価とレビュー数は、実際に受講した学習者や合格者の生の声です。ただし SAA は CLF より受講母数が絞られるため、星評価は 4.3 以上、レビュー数 1,000 件以上が「一定の実績あり」の目安とされます。星の絶対値より、低評価レビューが「問題の解説の薄さ・図解の見にくさ・シナリオ問題の質」といったどの点を指摘しているかを読む方が有益です。
4. 最終更新日
参考書と違い、Udemy 講座は講師が随時アップデートできる仕組みです。AWS はサービスを毎年アップデートしているため、最終更新日が 1 年以内の講座を優先すると、画面キャプチャや料金体系が現状に近い可能性が高くなります。目安は 2025 年以降更新の講座。SAA-C03 は改定から時間が経っているため、シラバス改定に追従できていない古い講座は避けたほうが安全です。
SAA-C03 対応 Udemy 講座 5本の比較表
主要な SAA-C03 対応 Udemy 講座 5 本をピックアップしました。総合型(動画中心)2 本、模擬試験型 3 本の組み合わせで、学習フェーズに応じて選べる構成にしています。
| # | 講座名 | 講師 | 受講時間 or 問題数 | 最終更新 | タイプ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座 | Shingo Shibata / Edutech Partners | 52時間51分(461講座) | 2026-07 | 総合型(動画+ハンズオン+模試3回) |
| 2 | 【SAA-C03】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 試験入門完全攻略コース | 中村 祐太 / Proglus | 21時間52分(321講座) | 2026-08 | 総合型(ハンズオン中心) |
| 3 | 【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分395問) | Shingo Shibata / Edutech Partners | 395問(6回分模試) | 2026-06 | 模擬試験型(定番) |
| 4 | 【本番模試 6回分(390問)】AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)本番模試【最新】 | IT Certification Labo | 390問(6回分模試) | 2026-03 | 模擬試験型 |
| 5 | 【500問超】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)8回分の模擬試験で応用力を高める! | VARONTO キャリア・スキルアップアカデミー | 520問(8回分模試) | 2025-07 | 模擬試験型(大量演習) |
各講座の受講者評価は執筆時点の値をもとにしていますが、変動するため掲載を控えています。購入前に Udemy 講座ページで最新の受講者数・評価をご確認ください。
比較表を見終えた読者向けの補助メモ
- 価格は購入直前に確認:Udemy は月 1〜2 回セールが走り、通常 24,000 円前後の講座が 1,500〜2,500 円になることも珍しくない
- 模試型は「解説の詳しさ」が学習効率を左右:問題数だけで選ばず、Udemy のプレビュー機能で 1〜2 問を確認し、「不正解の理由まで書いてあるか」を購入前に見る
- 複数模試を買うなら講師を混ぜる:同一講師で 2 本揃えるより、異なる講師の模試を組み合わせた方がシナリオパターンの網羅性が上がる(後述パターン D)
※本記事のリンクの一部はアフィリエイトプログラムを利用しており、リンク経由での購入時に当サイトに紹介料が発生することがあります。掲載内容は公式情報と教材データをもとに公平に整理しており、リンクの有無で評価を変えていません。
各講座の詳細レビュー
1. 【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
Shingo Shibata 氏 / Edutech Partners による講座。受講時間 52 時間 51 分・19 セクション・461 講座という、SAA Udemy 講座の中で最も大規模な総合型です。1000 ページ以上の理論学習、40 サービス以上のハンズオン、3 回分の模擬テストを含み、SAA 学習を 1 本で完結させることを狙った設計。CLF 版と同じ講師で、CLF「これだけでOK!」で合格した人にとっては解説スタイルの一貫性がある点が強みです。最終更新は 2026 年 7 月で、SAA-C03 の最新シラバスに対応。
- 想定受講者: SAA を 1 本の講座で完結させたい人、講師の解説スタイルに合ってると感じている人
- 強み: SAA Udemy 最大級の受講時間、40 サービスのハンズオン、模試 3 回付き、更新が頻繁(2026-07 最新)
- 弱み: 受講時間 52 時間は多忙な社会人には重く、途中離脱リスクが高い。全 461 講座を消化する時間確保が前提
- こんな人におすすめ: 「まず 1 本を選んで完結させたい」派の標準解、書籍を買わずに動画中心で学びたい人、時間に余裕がある人
2. 【SAA-C03】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 試験入門完全攻略コース
中村 祐太 氏 / Proglus による講座。受講時間 21 時間 52 分・32 セクション・321 講座で、IAM・S3・EC2・RDS 等の主要サービスを実践的なハンズオンで学び、可用性の高いシステム設計スキルを習得する構成。「これだけでOK!」より受講時間が半分以下でコンパクトですが、SAA に必要な要素は網羅しており、受講負荷とのバランスが取れています。最終更新は 2026 年 8 月と本セットで最新。
- 想定受講者: 52 時間の総合型は重すぎるが、動画で体系的に学びたい人、ハンズオン中心の学習を求める人
- 強み: 21 時間程度で完走できる現実的な受講負荷、IAM・S3・EC2・RDS 等の実践ハンズオン、更新が最新(2026-08)
- 弱み: 「これだけでOK!」ほどの網羅性はなく、模試の量も少なめ(模試型を別途購入する前提)
- こんな人におすすめ: 動画で学ぶスタイルで、受講負荷を現実的にしたい人、ハンズオン重視で概念より実装を学びたい人
3. 【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分395問)
Shingo Shibata 氏 / Edutech Partners による模擬試験型講座。模擬試験 6 回分・計 395 問を収録し、AWS 認定試験の難度の高い過去問題を網羅した実践レベルの模擬試験として位置づけられます。CLF 版の「最多合格実績 6回390問」と同じ講師で、SAA-C03 対応の定番演習素材。最終更新は 2026 年 6 月。
- 想定受講者: 教科書 or 総合型講座で知識を入れた後、模擬試験で本番形式に慣れたい人
- 強み: 395 問という演習量、SAA 模擬試験の中で最も受講者数が多い、難度が本番相当で本番想定練習に適する
- 弱み: 動画講義がなく問題演習のみ、単独で使うと解説の前提知識で詰まる
- こんな人におすすめ: 総合型講座か参考書で学習済で、本番形式の演習量を追加したい人、SAA 模試の定番を選びたい人
Udemyで見る →
4. 【本番模試 6回分(390問)】AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)本番模試【最新】
IT Certification Labo による模擬試験型講座。模擬試験 6 回分・計 390 問を収録し、本番形式の実践問題集としてセキュリティ・弾力性・パフォーマンス・コスト最適化の 4 分野を網羅する構成。Shingo Shibata 氏の模試と問題数はほぼ同じですが、講師が違うため異なるシナリオパターンで演習できるのが強み。最終更新は 2026 年 3 月。
- 想定受講者: Shingo Shibata 模試を 1 セット回した後、別の講師の問題で更に演習量を積みたい人
- 強み: 4 分野を本番形式で網羅、Shingo 模試とは違うシナリオパターン、2026 年更新で SAA-C03 に完全対応
- 弱み: 受講者数が Shingo 模試より少なく、解説の精度は購入前に判別しづらい
- こんな人におすすめ: 主教材+Shingo 模試の後の 2 セット目、演習量を追加してシナリオパターンの幅を広げたい人
5. 【500問超】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)8回分の模擬試験で応用力を高める!
VARONTO キャリア・スキルアップアカデミーによる模擬試験型講座。問題数 520 問・模擬試験 8 回分相当で、本番試験と同形式の問題を詳しい解説と参考リンク付きで学べる構成。CLF 版の「700問超 11回分」と同じ講師で、演習量を最大化したい人向けの位置づけです。最終更新は 2025 年 7 月で、他の SAA 模試型よりやや古めですが SAA-C03 対応。
- 想定受講者: 主教材+別の SAA 模試 2 セット回した後、演習量を極限まで積んで応用力を高めたい人
- 強み: 520 問という圧倒的な演習量、8 回分の模試で本番想定練習が繰り返せる、参考リンク付きで復習効率が高い
- 弱み: 最終更新が 2025 年 7 月で他の SAA 模試より古め(2024 年以降の新サービス追加分の反映が薄い可能性)
- こんな人におすすめ: SAP・DVA・専門分野への布石として演習の絶対量を稼ぎたい人、複数の模試を回して確実に合格したい慎重派
目的別の組み合わせ方
Udemy SAA では「1 本で完結」より「総合型 1 本+模擬試験型 1〜2 本」の 2〜3 本体制が標準です。前掲の 5 本を、学習段階と目的別に組み合わせる 4 パターンを示します。
パターン A: Udemy 完結型で最短合格を狙う
- 1 本目: これだけでOK!(Shingo Shibata、52時間51分・模試3回付き)
- 2 本目: 模擬試験問題集 6回395問(Shingo Shibata)
- 想定期間: 2〜3 か月、平日 1〜2 時間+週末まとめて
同一講師の総合型+模試型で構成する定番セット。「これだけでOK!」で 40 サービスのハンズオンと 3 回の模試を消化した後、追加で 395 問の模試で本番形式に慣れる。同じ講師のため解説スタイルの一貫性があり、CLF 版と同じフォーマットに親しんだ人にはスムーズ。
パターン B: 参考書と併用する定番構成
- 参考書: AWS SAA 参考書レビュー記事 で選定した教科書 1 冊
- Udemy: 模擬試験問題集 6回395問(Shingo Shibata)
- 想定期間: 1.5〜2 か月
書籍で体系的に学ぶ派の標準構成。参考書で概念をインプット、Udemy 模試で本番形式の演習という役割分担。予算を最小化したい場合はセール時に模試のみ購入で 2,000 円前後。SAA レベルでは、参考書と Udemy 模試の組み合わせが最もコスパが良く合格再現性が高い構成です。
パターン C: 現実的な受講負荷で総合型を進める
- 1 本目: 試験入門完全攻略コース(中村 祐太 / Proglus、21時間52分)
- 模試: 模擬試験問題集 6回395問(Shingo Shibata)
- 想定期間: 1.5〜2 か月
52 時間の「これだけでOK!」は重すぎる場合の代替パターン。21 時間程度の中村講座で総合的に学び、Shingo 模試で本番形式演習。「これだけでOK!」より 30 時間短く済むため、平日 1 時間×3 日ペースで完走しやすい構成です。
パターン D: 演習量を最大化して確実に受かる
- 総合: これだけでOK!(Shingo Shibata、52時間51分・模試3回)
- 模試 1: 模擬試験問題集 6回395問(Shingo Shibata)
- 模試 2: 本番模試 6回390問(IT Certification Labo)
- 模試 3: 500問超 8回分(VARONTO、520問)
- 想定期間: 3〜4 か月
複数講師の模試を組み合わせて演習量を極限まで高める構成。合計模試 4 セット・約 1,300 問を回すことで、シナリオパターンの網羅性と本番形式の慣れを両方確保できます。SAP・DVA への布石として SAA を確実に取っておきたい人、複数受験のリスクを避けたい人向け。
まとめ
SAA-C03 対応の主要 Udemy 講座 5 本は、総合型 2 本(これだけでOK!・試験入門完全攻略)、模擬試験型 3 本(Shingo 模試・IT Certification Labo・500問超 VARONTO)に分散しています。SAA は CLF より難度が高いため、「総合型 1 本+模擬試験型 1〜2 本」の 2〜3 本体制が Udemy 学習の標準で、参考書との併用なら模擬試験型 1 本だけでも合格ラインに到達できます。
自分の学習段階(CLF 取得後の位置・確保できる時間・書籍併用の有無)を軸に、上記 4 パターンから最も近いものを選び、途中で違和感があれば別パターンに乗り換える、というのが失敗しない選び方です。
SAA の学習全体の進め方(勉強時間の目安・学習ステップ・書籍教材の選び方)は AWS SAA 合格に必要な勉強時間と学習手順 で解説しています。参考書の比較は AWS SAA 参考書おすすめ5選 をご覧ください。AWS 認定資格 12 種の全体像から次のステップを検討したい場合は AWS 認定資格 12 種の全体マップ を参照してください。
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