導入
AWS 認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)の学習では、市販の参考書と並んで Udemy 動画講座+模擬試験問題集が定番の教材として選ばれています。理由は 3 つあります。第一に、AWS のコンソール画面や設定手順は動画で見た方が理解が早いこと。第二に、模擬試験形式で本番同等の問題演習量を積めること。第三に、セール時には 2,000〜3,000 円台まで価格が下がり、参考書 1 冊分の予算で複数講座を組み合わせられることです。
一方で、Udemy には CLF 対応と銘打った講座が数十本存在し、初めて選ぶ人にとっては差が分かりにくいのが現状です。動画中心・模擬試験中心・ハンズオン中心などタイプが混在しており、受講時間も 2 時間〜17 時間と 8 倍以上の開きがあります。CLF-C01 版(旧試験)の講座を掴んでしまうと、CLF-C02 で追加された新サービス群(AWS Amplify・AWS Wavelength など)の出題が丸ごと抜けます。
本記事では、CLF-C02 対応の主要 Udemy 講座 5 本を、受講時間・カリキュラム網羅性・受講者評価・最終更新日の 4 軸で比較整理します。実体験レビューではなく、各講座の公式ページ情報と Udemy 上の受講者評価をもとに、講座タイプごとの位置づけと目的別の組み合わせ方を示します。学習全体の進め方は AWS CLF 合格に必要な勉強時間と学習手順 と併せて読むと、教材選定と学習ステップの両輪が整います。
Udemy 講座選びの4つの判断軸
Udemy 講座を評価するとき、公開情報から確認できる客観指標は次の 4 つに集約できます。参考書と違って講座は継続的にアップデートされるため、「最終更新日」の重要度が特に高いのが Udemy 教材の特徴です。
1. カリキュラム網羅性(CLF-C02 対応か)
CLF は 2023 年 9 月に CLF-C01 から CLF-C02 に改定されました。CLF-C02 では試験範囲が「Cloud Concepts/Security and Compliance/Cloud Technology and Services/Billing, Pricing and Support」の 4 領域に整理され、CLF-C01 にはなかった新サービスが追加されています。講座タイトルや説明文に「CLF-C02 対応」と明記されているか、レクチャー本数が試験範囲を網羅しているかを最初に確認してください。
2. 受講時間または問題数
Udemy CLF 講座は大きく 2 タイプに分かれます。動画中心の総合型(受講時間 10 時間以上、動画で概念を体系的に学ぶ)と、問題演習中心の模擬試験型(問題数 300〜700 問、本番形式で演習する)です。初学者は総合型を主教材、模擬試験型を演習用に使うのが一般的で、両タイプを 1 本ずつ揃えるのが標準セット。
3. 受講者評価とレビュー数
Udemy の星評価とレビュー数は、実際に受講した学習者や合格者の生の声です。ただし CLF は受講母数が多いため、星評価は 4.3 以上、レビュー数 3,000 件以上が「一定の実績あり」の目安とされます。星の絶対値より、低評価レビューが「問題の解説の薄さ・音声品質・スライドの見にくさ」といったどの点を指摘しているかを読む方が有益です。
4. 最終更新日
参考書と違い、Udemy 講座は講師が随時アップデートできる仕組みです。AWS はサービスを毎年アップデートしているため、最終更新日が 1 年以内の講座を優先すると、画面キャプチャや料金体系が現状に近い可能性が高くなります。目安は 2025 年以降更新の講座。2 年以上前の最終更新の講座は、CLF-C02 対応でも細部が古い可能性があります。
CLF-C02 対応 Udemy 講座 5本の比較表
主要な CLF-C02 対応 Udemy 講座 5 本をピックアップしました。総合型(動画中心)2 本、模擬試験型 3 本の組み合わせで、学習フェーズに応じて選べる構成にしています。
| # | 講座名 | 講師 | 受講時間 or 問題数 | 最終更新 | タイプ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 【CLF-C02版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き) | Shingo Shibata | 17時間18分 + 問題300問 | 2026-07 | 総合型(動画+問題) |
| 2 | AWS認定クラウドプラクティショナー試験(CLF-C02) 対策トレーニング | Maruchin Tech | 12時間35分(128講義) | 2026-06 | 総合型(動画網羅) |
| 3 | 【2026年版】AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)完全攻略。未経験から一発合格 | ウマたん | 2時間25分(14レクチャー) | 2026-04 | 短時間入門型 |
| 4 | 【CLF-C02版】最多合格実績のAWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問) | Shingo Shibata | 390問(6回分模試) | 2026-05 | 模擬試験型 |
| 5 | 【700問超】AWS認定クラウドプラクティショナー完全攻略!(CLF-C02)11回分の模擬試験問題集で応用力を高める! | VARONTO キャリア・スキルアップアカデミー | 715問(11回分模試) | 2025-07 | 模擬試験型(大量演習) |
各講座の受講者評価は執筆時点の値をもとにしていますが、変動するため掲載を控えています。購入前に Udemy 講座ページで最新の受講者数・評価をご確認ください。
※本記事のリンクの一部はアフィリエイトプログラムを利用しており、リンク経由での購入時に当サイトに紹介料が発生することがあります。掲載内容は公式情報と教材データをもとに公平に整理しており、リンクの有無で評価を変えていません。
各講座の詳細レビュー
1. 【CLF-C02版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き)
Shingo Shibata 氏(AWS 認定ソリューションアーキテクト・AWS 認定クラウドプラクティショナー・AZ-900 保有)による講座。受講時間 17 時間 18 分・10 セクション・124 講義に加えて 300 問の練習問題 が付いており、CLF 学習を 1 本で完結させたい人向けの総合型として位置づけられます。ハンズオン実践を含んでおり、AWS コンソールを実際に触りながら学べるのが特徴。最終更新は 2026 年 7 月で、CLF-C02 の最新シラバスに対応。
- 想定受講者: CLF を 1 本の講座で完結させたい人、動画と問題演習の両方を求める人
- 強み: 総合型で講義+ハンズオン+問題演習の 3 点セット、更新が頻繁(2026-07 最新)、講師の AWS 認定資格保有で解説の信頼性が高い
- 弱み: 受講時間 17 時間超は多忙な社会人には重く、途中離脱しやすい
- こんな人におすすめ: 「まず 1 本を選んで完結させたい」派の標準解、書籍を買わずに動画中心で学びたい人
2. AWS認定クラウドプラクティショナー試験(CLF-C02) 対策トレーニング
Maruchin Tech による講座。受講時間 12 時間 35 分・16 セクション・128 講義で、AWS の主要 59 サービスと試験出題範囲を網羅的に解説する構成。初学者向けのハンズオンと模擬問題も含まれており、動画で試験範囲を体系的に学びたい人に向いています。最終更新は 2026 年 6 月。
- 想定受講者: 動画中心で試験範囲を網羅的に学びたい人、59 サービスを 1 本で押さえたい人
- 強み: サービス網羅性、講義数 128 と密度が高い、更新が新しい(2026-06)
- 弱み: 「これだけでOK!」と比べると問題演習量が少ないため、模擬試験型を別途購入する必要あり
- こんな人におすすめ: 動画で学ぶスタイルで、他講座と組み合わせて模擬試験は別途購入したい人
3. 【2026年版】AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF-C02)完全攻略。未経験から一発合格
ウマたん(上野佑馬)氏・ぽぴたん氏による講座。受講時間 2 時間 25 分・5 セクション・14 レクチャーとコンパクトで、AWS 公式カリキュラム(Skill Builder)に準拠して基礎から試験対策までを体系的に学べる入門講座です。他 4 本と比べて圧倒的に短時間で、CLF の全体像を掴む用途に振り切っています。最終更新は 2026 年 4 月。
- 想定受講者: CLF がどんな試験か掴みたい未経験者、まずは短時間で全体像を掴んでから他講座を検討したい人
- 強み: 2 時間半で完走できるコンパクト設計、AWS 公式カリキュラム準拠で網羅性の抜け漏れが少ない、更新が新しい
- 弱み: 単独では合格ラインに届かない、必ず他の総合型 or 模擬試験型と組み合わせる前提
- こんな人におすすめ: 「まず CLF がどういう試験か知りたい」段階の人、通勤時間や週末 1 日で全体像を掴みたい人
4. 【CLF-C02版】最多合格実績のAWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)
Shingo Shibata 氏 / Edutech Patners による模擬試験型講座。模擬試験 6 回分・計 390 問を収録し、基本レベルと本番レベルの 2 段階で段階的に学習できる構成。CLF Udemy 模擬試験問題集の中で最も受講者数が多く、「最多合格実績」を謳う定番演習素材です。最終更新は 2026 年 5 月。
- 想定受講者: 教科書 or 総合型講座で知識を入れた後、模擬試験で本番形式に慣れたい人
- 強み: 390 問という演習量、基本レベルと本番レベルの 2 段階設計、受講者数の多さから解説の精度が高い
- 弱み: 動画講義がなく問題演習のみ、初学者が単独で使うと解説の前提知識で詰まる
- こんな人におすすめ: 総合型講座か参考書で学習済で、本番形式の演習量を追加したい人
5. 【700問超】AWS認定クラウドプラクティショナー完全攻略!(CLF-C02)11回分の模擬試験問題集で応用力を高める!
VARONTO キャリア・スキルアップアカデミーによる模擬試験型講座。問題数 715 問・模擬試験 11 回分相当という圧倒的な演習量が特徴で、本番試験と同形式の問題を通じて応用力を高めるコースです。最終更新は 2025 年 7 月で、他の模試型と比べると若干古めですが CLF-C02 対応と明記。
- 想定受講者: 主教材で学習済で、演習量を極限まで積んで応用力を高めたい人
- 強み: 715 問という圧倒的な演習量、11 回分の模試で本番想定練習が繰り返せる、詳細解説付き
- 弱み: 最終更新が 2025 年 7 月で他講座より古め(最新サービス追加分の反映が薄い可能性)、動画講義なし
- こんな人におすすめ: 演習量を最重視、模試 6 回分では物足りず更に問題を解きたい人
目的別の組み合わせ方
Udemy は「1 本で完結」より「総合型 1 本+模擬試験型 1 本」の 2 本体制が標準です。前掲の 5 本を、学習段階と目的別に組み合わせる 4 パターンを示します。
パターン A: Udemy 完結型で最短合格を狙う
- 1 本目: これだけでOK!(Shingo Shibata、17時間18分+300問)
- 2 本目: 最多合格実績 模試6回390問(Shingo Shibata、390問)
- 想定期間: 1〜1.5 か月、平日 1 時間+週末まとめて
同一講師の総合型+模試型で構成する定番セット。「これだけでOK!」で知識と 300 問を回した後、模試 390 問で本番形式に慣れる。同じ講師のため解説スタイルの一貫性がありスムーズに移行できます。
パターン B: 参考書と併用する定番構成
- 参考書: AWS CLF 参考書レビュー記事 で選定した 1 冊
- Udemy: 最多合格実績 模試6回390問(Shingo Shibata、390問)
- 想定期間: 1〜2 か月
書籍で体系的に学ぶ派の標準構成。参考書で概念をインプット、Udemy 模試で本番形式の演習という役割分担。予算を最小化したい場合はセール時に模試のみ購入で 2,000 円前後。
パターン C: 短時間集中で全体像から掴む
- 導入: 完全攻略・未経験から一発合格(ウマたん、2時間25分)
- 1 本目: これだけでOK!(Shingo Shibata、17時間18分+300問)
- 想定期間: 3〜4 週間、平日 2 時間+週末各 5 時間
CLF に何が問われるか掴んでから本格学習に入る 2 段構え。ウマたん講座で 2 時間半で全体像を、これだけでOK! で詳細と 300 問演習を回す。初学者が「いきなり長い講座に投げ込まれる」ストレスを回避できます。
パターン D: 演習量を最大化して確実に受かる
- 1 本目: 対策トレーニング(Maruchin Tech、12時間35分・128講義)
- 模試 1: 最多合格実績 模試6回390問(Shingo Shibata、390問)
- 模試 2: 700問超 11回分(VARONTO、715問)
- 想定期間: 2〜3 か月
動画で 59 サービスを網羅した後、模試 1,100 問超を回して応用力を極限まで高める構成。CLF レベルではオーバースペックですが、SAA・SAP・DVA への布石として演習に慣れておきたい人、業務で AWS 全体像を掴んでから他資格に進みたい人向け。
まとめ
CLF-C02 対応の主要 Udemy 講座 5 本は、総合型 2 本(これだけでOK!・対策トレーニング)、短時間入門型 1 本(完全攻略・未経験から一発合格)、模擬試験型 2 本(最多合格実績・700問超)に分散しています。「1 本で完結」を狙うより、総合型 1 本+模擬試験型 1 本の 2 本体制が CLF Udemy 学習の標準で、Udemy はセール時に 2,000〜3,000 円台まで下がるため、参考書 1 冊分の予算で 2 本購入できるのが強みです。
自分の学習段階(AWS 未経験の度合い・確保できる時間・書籍併用の有無)を軸に、上記 4 パターンから最も近いものを選び、途中で違和感があれば別パターンに乗り換える、というのが失敗しない選び方です。
CLF の学習全体の進め方(勉強時間の目安・学習ステップ・書籍教材の選び方)は AWS CLF 合格に必要な勉強時間と学習手順 で解説しています。参考書の比較は AWS CLF の参考書おすすめ5選 をご覧ください。AWS 認定資格 12 種の全体像から次のステップを検討したい場合は AWS 認定資格 12 種の全体マップ を参照してください。
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